AI News Analysis · Vol.04

Grok 4.6は何が変わった?性能・料金・Cursor利用

性能・料金・利用先を公式情報で比較

updated 2026.08.25
read 3 min
PoC 生成AI活用 規制動向
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五月女 裕太 ビジョン・コンサルティング
AI Center of Excellence 所属
AI コンサルタント

生成AIコンペ2年連続最優秀賞(日経・日刊工業新聞ほか掲載)/AWS Summit 2025事例ブース登壇/AWS主催生成AIセミナー2025 2度登壇など、業界トップを走るAIエキスパート。

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2026年8月16日の確認

料金・提供先・仕様に変更があれば、SpaceXAI(組織名 xAI、サイト x.ai)の公式情報を確認して本記事へ反映します。

SpaceXAI「Introducing Grok 4.6」

answer

Grok 4.6は旧4.5から主要性能の公表値を伸ばし、知識業務では主要競合を上回り、実務コーディングでも近い水準です。API基本単価は主要競合より低く、Cursorでは全プランから使えますが、ソフトウェア修正では競合を下回るため、向く業務と利用経路で評価が分かれます。

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Grok 4.6の性能と費用を短時間で判断したい方へ

旧4.5からの伸び幅、主要モデルとの差、APIとCursorの料金の違いが分かります。利用経路の選び方と、導入前に決める成功条件の置き方も分かります。

  • 性能比較
  • API料金
  • Cursor
  1. Grok 4.6の得意・不得意を数値で確認したい
  2. GPT-5.6 SolやFable 5との違いを知りたい
  3. CursorとAPIのどちらで試すか決めたい
01

Grok 4.6は何が変わったか

Grok 4.6は、知識業務、コーディング、長時間のエージェント作業を主な用途にしたモデルです。最大50万トークンの文脈を扱い、Cursor、Grok Build、APIから利用できます。Cursor公式では全プランで利用可能なモデルとして掲載されています。

Cursor公式はGrok 4.6を全プランで利用可能なモデルとして掲載している。

Grok 4.6の要点 図1
  1. 性能 知識業務とコーディングを強化 SpaceXAIの公表表では、旧4.5から4.6へ主要四指標がすべて上昇しています。
  2. 長さ 最大50万トークン 長い資料やコードをまとめて扱える文脈窓です。実際の精度は自社データで確認します。
  3. 利用先 Cursor/Grok Build/API Cursor公式では全プランで利用可能。APIやGrok Buildでも使えます。
  4. API料金 入力2ドル・出力6ドルから 各100万トークンの基本単価です。長文帯やCursorのサブスクリプションは別料金です。
性能・文脈長・利用先・料金の四点を、最初に確認できるよう整理しました。

出典:SpaceXAIの発表・モデル概要・料金表、Cursorのモデル一覧。

02

性能はどこまで上がったか

SpaceXAIが掲載した主要四指標の範囲では、Grok 4.6は旧4.5よりいずれも向上しました。総合指数はGPT-5.6 Solと同値、専門業務は四モデルの中で最高値、実務コーディングではFable 5に近い値です。一方、ソフトウェア修正の指標ではSolとFableを下回ります。

AA Indexは複数の能力をまとめた総合指数、GDPVal-AAは専門家が行う知識業務、CursorBenchは実務に近いコーディング、DeepSWEはソフトウェアの修正力を見る指標です。数字は同じ行の中で比べてください。

公式発表に掲載された性能比較 図2
指標(高いほど良い)Grok 4.6Grok 4.5GPT-5.6 SolFable 5
総合的な知能|AA Index61点56点61点62点
専門業務|GDPVal-AA v21,753点1,526点1,728点1,741点
実務コーディング|CursorBench v3.269.9%66.7%67.2%70.5%
ソフトウェア修正|DeepSWE v1.165.9%54.0%73.0%70.0%
数値はSpaceXAI発表の掲載値です。GrokはHigh、競合はMaxなど推論設定が異なるため、第三者による完全な同条件試験ではありません。採用判断では自社タスクの確認を加えてください。

各性能指標の数値をもとに、次のグラフでも示します。

総合的な知能(AA Index)の公表値 図3
モデル総合的な知能
Grok 4.661
Grok 4.556
GPT-5.6 Sol61
Fable 562
旧4.5の56点から61点へ伸び、GPT-5.6 Solと同じ水準です。Fable 5は62点で、わずかに上回ります。
専門業務(GDPVal-AA)の公表値 図4
モデル専門業務
Grok 4.61753
Grok 4.51526
GPT-5.6 Sol1728
Fable 51741
旧4.5の1,526点から1,753点へ伸び、掲載した四モデルではGrok 4.6が最も高いです。
実務コーディングとソフトウェア修正の公表値 図5
指標Grok 4.6Grok 4.5GPT-5.6 SolFable 5
実務コーディング69.966.767.270.5
ソフトウェア修正65.954.073.070.0
実務コーディングは69.9%でFable 5に近い一方、ソフトウェア修正の65.9%はSolとFableを下回ります。

旧4.5との差は、総合指数が56から61、専門業務が1,526から1,753、CursorBenchが66.7から69.9、DeepSWEが54.0から65.9です。改善幅は明確ですが、「全用途で最強」という意味ではありません。

03

料金と利用経路はどう違うか

独自見解

Grok 4.6のAPI基本単価は100万トークンあたり入力2ドル、キャッシュ入力0.50ドル、出力6ドルです。20万トークン以上の長文要求は倍額になります。Cursorはサブスクリプション内のモデル利用枠を使い、超過分を従量課金できるため、API単価とは分けて考えます。

仕様と利用経路 図6
項目内容
入力・出力テキスト/画像を入力し、テキストを出力する内容。
文脈窓500,000トークン
知識カットオフ2026年2月1日
APIの料金方式入出力トークンの従量課金。基本単価と長文帯は直後の比較表。
Cursorでの利用全プランで利用可能。個人は月20ドル、Teamsは1ユーザー月40ドル。超過は従量。
APIとCursorでは料金の仕組みが異なります。利用経路を決めてから費用を試算してください。
API基本料金の比較 図7
モデル入力キャッシュ入力出力
Grok 4.6$2$0.50$6
GPT-5.6 Sol$5$0.50$30
Fable 5$10$1(※入力$10の90%割引)$50
各100万トークンあたりの公表基本単価です。Fable 5のキャッシュ入力$1は、公式の入力$10に対する既存90%割引から算出しています。これは編集上の目安であり、自社基準に置き換えてよい。Grok 4.6は20万トークン未満、SolとFableは各社の標準帯。長文割増、ツール料金、キャッシュ条件、契約割引を含む総費用ではありません。

Grok 4.6のAPI基本単価は入力2ドル・出力6ドルで、GPT-5.6 Solの5ドル・30ドル、Fable 5の10ドル・50ドルより低い。

基本API単価だけを比べると、Grok 4.6はSolより入力60%、出力80%低く、Fable 5より入力80%、出力88%低い設定です。ただし、長い入力、推論量、ツール利用、キャッシュ、必要な再試行回数で実際の費用は変わります。

CursorはAPIとは別です。個人プランは月20ドル、Teamsは1ユーザー月40ドルで、プラン内のモデル利用枠を使い、超過分は従量課金できます。Cursor Modelsの共有枠にはGrok 4.6が含まれます。

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企業はどう試せばよいか

既存の会議メモやPoC計画に、01 利用経路を一つ選ぶ、02 定額枠と従量料金を分けて費用を見積もる、03 一業務の成功条件と停止条件を先に決める、の三点を書けば始められます。

確認方法と限界

SpaceXAI、Cursor、OpenAI、Anthropicの公式公開資料を照合しました。性能表はSpaceXAI発表の掲載値で、第三者による完全な同条件試験ではありません。料金や提供条件は変更されるため、契約前に公式画面を再確認してください。

導入判断を始める三つの手順 図8
  1. まず 利用経路を一つ選ぶ Cursorか、APIか、Grok Buildか。既存の契約、利用者、連携したいシステムに合わせて絞ります。
  2. 次に 定額枠と従量料金を分けて費用を見積もる Cursorはプランと利用枠、APIは入出力トークンで試算します。両者の料金を混ぜません。
  3. 最後に 一業務の成功条件と停止条件を先に決める 例:調査時間30%削減、重大な出典誤り0件。数値は自社で決める評価例です。
既存の会議資料やPoC計画へ、この三点を追記すれば初期整理を始められます。
試し方の例

Cursorで既存コードの小規模な修正を試す。成功条件は作業時間30%削減、重大な誤修正0件、レビュー工数が現状以下。二週間で基準に届かなければ対象業務かモデルを見直す。数値は自社で決める評価例です。これは編集上の目安であり、自社基準に置き換えてよい。

本番データを使う前に、契約、データ利用、権限、ログ、法務・セキュリティを担当部署が確認してください。

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まとめ|まず一業務で試す

Grok 4.6は、旧4.5より主要指標を伸ばし、知識業務と実務コーディングでは主要競合に近い公表値を、より低いAPI基本単価で提示しました。まず既存のCursor契約で試せるかを確認し、難しければAPIまたはGrok Buildを選びます。成功条件と停止条件を決め、一業務だけで試してください。

まず既存のCursor契約で試せるかを確認し、難しければAPIまたはGrok Buildを選びます。次に月間の入力・出力トークンを概算し、最後に成功条件と停止条件を決めて一業務だけで試してください。

06

出典と調査方法

SpaceXAI、Cursor、OpenAI、Anthropicの公式公開資料を確認し、性能、料金、利用経路を整理しました。

  1. SpaceXAI「Introducing Grok 4.6」 — 発表内容、利用経路、性能比較表
  2. xAI Docs「Release Notes」 — API提供、料金帯、reasoning設定の記載
  3. xAI Docs「Grok 4.6 overview」 — モデル名、文脈窓、知識カットオフ、入出力、キャッシュ設定
  4. xAI Docs「Grok 4.6 model detail」 — Region欄。データ所在地とは別物であることを確認する対象
  5. SpaceXAI Docs「Pricing」 — Grok 4.6のAPI単価と20万トークン境界
  6. xAI Docs「Models」 — モデル一覧、知識カットオフ、検索ツール、高速版IDの確認
  7. xAI Docs「Grok Build overview」 — Grok Buildでの利用経路の確認
  8. xAI Docs「Model Retirement on May 15」 — 旧モデルの退役・移行案内。Grok 4.6の提供根拠には流用しない
  9. Cursor「Models & Pricing」 — Grok 4.6の提供とCursor Modelsの利用枠
  10. Cursor「Pricing」 — 個人・Teamsプランと利用枠超過時の扱い
  11. OpenAI「GPT-5.6 Sol」 — API基本料金
  12. Anthropic「Claude Fable 5」 — API基本料金とプロンプトキャッシュ割引

性能表はSpaceXAI発表の掲載値であり、第三者による完全な同条件試験ではありません。料金は各社の公表基本単価で、長文割増、ツール料金、契約割引、再試行回数を含む総費用ではありません。

Vision Consulting

PoCを「技術実験」で終わらせず、経営判断まで設計する。

対象業務の選定、現状値の計測、評価設計、ガバナンス、本番移行判定を一つの意思決定プロセスとして整理します。

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